メガネのレンズ、フレーム選びで迷ったら、ご覧ください。
あなたにぴったりの商品を探すヒントになりましたら幸いです。
レンズの選び方.1
ジャンル選び
メガネのレンズを大きく分けると次のようなジャンルがあります。
- 「単焦点」・・遠用のみ、近用のみなど、一定距離だけ見るためのレンズ
- 「累進焦点」・・遠近両用、中近、近々レンズ
- 「多焦点」・・遠用の台玉に近用の小玉がついたレンズ
当店では、来店の冒頭、今回メガネを作る目的等をお伺いしていますが、遠用の基本度数をお測りした後に、手元の見え方をどうするのかをさらに深くご相談していきます。
運転する時だけ使うのか、常にかけるのか、特定の作業に使うだけか、お仕事やご趣味は何をなさっているのか、常日頃どんな距離のものをどのぐらい見る必要性があるのかなど、それによって加入度(お手元用に加える度数)が決まり、ジャンルも定まっていきます。
なお、現在のお客様の視力や調節力、これまでのメガネの使われ方、遠近両用がはじめての場合は、足元や側方部の気になりぐあいも考慮します。明視域(理想的に見える距離の範囲)をお示しし、仮枠にて実際に見え方を確認しつつ決めていただけます。
ジャンル選びは、メガネ作りの土台ともいえる重要な部分です。
ご来店前にあらかじめ、ある程度考えていただき、相談事は真剣にお話しくださると、より良いメガネができます。
レンズの選び方.2
設計選び
単焦点レンズの設計には次のような種類があります。
- 「球面設計」・・最もベーシックな単焦点レンズの設計。カーブが深い
- 「非球面設計」・・カーブが浅く、歪みが抑えられ、レンズが薄くなります
- 「内面非球面」・・目に近いレンズの面に非球面設計を採用しています
- 「両面非球面」・・レンズの両面に非球面設計を採用しています
- 「インディビジュアル設計」・・フレーム形状や装用状態に合わせた個別設計
累進レンズ(遠近両用など)の設計名称は各社で異なりますが、どちらのメーカー様も設計のグレードを数種類ご用意されています。
どのように違うのかは、ご来店いただいた時に、必要に応じてわかりやすく説明させていただきます。
ちなみに、レンズの設計が良ければ、見え方も良くなる、と考えるのは間違いではありませんが、価格が上がりますし、そもそも効果の大小はケースバイケースです。
当店では、お客様にとって効果が見込める最適な設計のレンズをご案内しています。単に高価な設計のレンズをお勧めするような無責任なことはしません。どうぞご安心ください。
レンズの選び方.3
素材選び
レンズの素材は、大きく分けるとプラスチックとガラスがあります。現状はプラスチックの方がシェアが大きいですが、ガラスの利点もあります。
「プラスチックレンズ」の特徴
- メリット:軽い、割れにくい、紫外線をよけることができる、多彩な色をつけられる
- デメリット:熱に弱い、温度変化に弱い、傷がつきやすい
「ガラスレンズ」の特徴
- メリット:高温・温度変化に強い、傷がつきにくい、超薄くできる
- デメリット:重い、割れやすい、紫外線をよけられない、色の種類が少ない
レンズ素材の指標はいくつかありますが、最も代表的なのは「屈折率」です。この数字が大きいほど光を曲げる力が強く、レンズが薄くなるのです。
度が進んだときに厚みを気にされる場合は、今までより高屈折のレンズを検討する必要があります。ただ、さほどの変化ではなかったりレンズが小さめの場合は、無理に変更しなくても問題がない場合もございます。
不安でしたら、メーカーとやりとりをしてどれぐらいの厚みになるかを調べることも可能です。「玉型加工」(オプション)を選択することで、素材は同じでも薄くできることがあります。
レンズの選び方.4
コーティング
コーティングとは、レンズの仕上げのことをいいます。
- 「反射防止コート」・・光の通りを良くし、不快な反射光をなくします
- 「撥水コート」・・レンズについた液体や汚れを落としやすくします
- 「耐傷コート」・・レンズの表面を保護して擦り傷をつきにくくします
- 「帯電防止コート」・・静電気を起こりにくくしてほこりをつきにくくします
- 「防曇コート」・・レンズを曇りにくくします
このほかにレンズメーカー独自開発のコーティングもあります。
また同じメーカーでもレンズによって対応しているものとしていないものがあります。注意点があるものもありますので、お選びになる際に詳しくご説明をいたします。
レンズの選び方.5
オプション
オプションとは、必要な機能を追加することをいいます。
- 「カラー」・・眩しさをよけたり、おしゃれな印象にしたりします
- 「特殊カラー」・・色が変わる調光、釣りなどに便利な偏光など
- 「有害光線カット」・・UVカット、HEVカット、ブルーライトカット
- 「プリズム」・・光の進行方向を変えて両眼での見え方を良くします
- 「玉型加工」・・レンズの形と瞳孔の位置から再設計をして薄く軽くします
当店ではお求めいただいたレンズの情報をカルテに記録していますので、以前入っていたオプションを新しいレンズにつけるか必ずお尋ねします。
また新しく開発されたオプションについては、ご興味がありそうな場合のみご案内しております。
知っていると便利!
メガネ各部の名称
01
フレームのタイプ
レンズと並んで重要なのがフレームです。
メガネのフレームには、大きく分けて4つのタイプがあります。
メタルフレーム
金属の枠がレンズの周囲をぐるっと包んでいる形状のフレームで、最も一般的なタイプ。レンズはプラスチックもガラスも全て対応できます。
最も強度が高く、かけ外しの多い場合にも安心して使うことができます。かけ具合の細かい調整も利きます。
溝掘りフレーム
軽快でしゃれた雰囲気。レンズのサイドに溝を掘ってナイロンの糸で止めてあるフレームです。
ガラスのレンズは強度上使うことができませんが、かけ具合の調整も可能です。
穴あけフレーム
レンズに穴を開けて固定しているタイプのフレーム。素顔感覚でかけられるのが魅力です。
繊細なため、お子様のご使用や掛けはずしの多い場合にはあまりおすすめできません。
また、レンズの素材によっては向き不向きがあります。
プラスチックフレーム
セルフレームともいい、良くも悪くも目立つのが特徴といえます。
かけ具合の調整に最も限界がありますので、店頭にてよくご相談の上でお選びいただくのがよいと思います。
破損したときの修理は難しい場合があります。
02
フレームのサイズ
メガネに、『52□16−140』のような数字が書かれているのをご覧になったことはありませんか? これはフレームのサイズを表しています。
デザインにもよりますが、レンズの幅×2 + 鼻幅でトータルのフロントサイズが計算できます。
数字の見方
①52□②16−③140
- 玉幅(レンズの横幅)
- 鼻幅(ブリッジ幅)
- テンプル長(つるの長さ)
03
フレームの材質
一口にフレームの材質といっても、実際にはかなり種類が多いです。
ここでは金属とプラスチックの違いを紹介しています。
金属
- 合金(安価)
- チタン(軽くて丈夫)
- 形状記憶(しなやか)
当店ではチタンが主流になっています。
金の眼鏡には、金メッキ、金張り、18Kなどの種類があります。
プラスチック
昔はセルロイドという素材でしたが、現在はほとんどがアセテートという素材になっています。
韓国製や中国製のプラスチックフレームにはTR−90という超弾性樹脂を使用しているものが多いようです。