ホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。

メガネの前沢はメガネ専門店として、茨城県古河市で1964年に開業。
お取り扱いに補聴器も加えながら、以来60年以上にわたって地域の皆様にご愛顧をいただいているお店です。

「メガネはどこで作っても同じ」
ではない


メガネはどこで作っても同じだと思っていませんか?

実はそうではありません。
お店によって、考え方と対応のしかたに違いがあるからです。

見え方を左右する
3つのポイント

新しいメガネを作るときに、見え方において特にポイントとなるのはこの3つです。


度を合わせるとき

メガネの度は見え方の命ですが、実はここは奥が深い部分です。全く同じ目の人が2人いたとしても、メガネの度は同じにならないことが多いのです。

遠くを最高にはっきり見えるようにすると、近くのものを見るときに疲れてしまいますし、乱視の軸や度数も注意しないと違和感につながります。どのぐらいのバランスにするのかは、お客様の視力、仕事や趣味や生活など、総合的に考えて、決めていかねばなりません。また、今までのメガネの内容も参考にし、お試しいただきながら、見え心地の良い度数を慎重に決定します。

レンズを選ぶとき

遠用と近用の度数が決まっても、どのレンズを選ぶのかによって、見え方の快適さは違ってきます。

レンズには大変多くの種類があり、機能も価格もさまざまですが、やみくもに高級なレンズにすればよいというものでもありません。
それぞれ、どのような特徴があるのか、度数内容からのお勧めや、フレームとの相性など、きちんとご説明いたしますので、ご負担の少ない中で、必要なところを選択されて、お選びいただけます。

ご使用になるとき

新しいメガネを作られたときには、よく見えるようになる代わりに今まで問題にならなかったことが気になってくることがあります。
度を決める時や、レンズを選ぶときに、ご説明を尽くすように心がけていますが、すべてを理解するのは大変で、うっかり目的にそぐわない使い方をされてしまうこともあるかもしれません。

そこで、お納めするときに再度、このメガネはどういう内容のもので、どのように使えば快適にご使用になれるのかというお話をさせていただきます。また、明細書にも記載してお渡しします。

お客様のご活躍のために


メガネ自体は、細かいことを省略して機械的に作れば、あまり深く考えなくてもできてしまうものなのですが、お客様がそのメガネを通して何年もご覧になることを考えると、ていねいな手順を踏むことが絶対に必要だと当店は考えます。
お仕事がはかどり、生活が快適になることを応援しています。

こだわりのメガネづくり

測定.1

来店時のご相談

お医者様にかかるときの問診と同じで、最初にお話をお聞きいたします。

  • 今の見え方‥どんなことにお困りなのか。お悩みや問題は何か?
  • 現在のメガネ‥あれば見せていただき、どのように使っているか?お仕事や趣味など‥どんな距離をどのぐらいの時間見ることが多いか?
  • 目や体の健康状態‥今お医者様にかかっているのかどうか?
  • 新しいメガネ‥具体的にどんな時に快適になったらいいか?

測定.2

オートレフ

まず「オートレフ」と言う機械を使って、基本となるデータを計測します。
こちらは自動計測ですので、お答えになる必要はありません。

機械の中に見える絵柄がぼやけたり、クッキリしたりしますが、リラックスして眺めていてください。当店では左右5回ずつ測定します。

最近は、オートレフの結果だけでメガネを作ってしまう業者があると聞き、大変驚きました。
オートレフのデータはあくまで参考値です。詳しい自覚的屈折検査をしなければ、良いメガネはできません。

測定.3

仮枠の用意

次に「ピューピロメーター」と言う器具を使って、お客様のお顔の中心から左右の瞳孔までの距離を、それぞれをお測りします。

そして、これをもとに検査用の仮枠を設定して、かけていただきます。
もし、曲がっていたり、落ちてくるようであれば修正していきます。

ここにテストレンズを差し替えていきますが、落下防止のため、ご自身で外そうとしないようにお願いします。

測定.4

近視・遠視の測定

そして、いよいよ、視力表をご覧いただきます。

はじめは、オートレフ値を基に計算して、少しぼやけるであろうレンズを入れますが、これは測定を不正確にする無意識の調節を関与させないための「雲霧」という措置ですので、ご安心ください。
視力表の輪(ランドルト環)の切れ目の方向を答えていただき、レンズを次々と入れ替えて、次第にはっきりと見えるようにします。
レッドグリーンテストで緑のほうの二重丸が濃いと目が疲れる度なので、赤緑同じか、少し赤のほうがよい状態になるところがゴールです。

測定.5

乱視の測定

乱視測定法には、放射線視標テストとクロスシリンダーテストの2種類があり、放射線視標テストには、多数の線が中心から広がるように描かれた図がどの線も同じ濃さに見えるか、あるいは特定の線が濃いかお尋ねするもの。

クロスシリンダーテストは、二重丸や点群視標を見ていただいて、棒のついたレンズの表と裏でどちらがきれいに見えるかお尋ねするものです。

当店は、基本的にクロスシリンダー法を採用していますが、放射線視標も補助的に使用しております。

測定.6

両眼での検査

今までは、左右片方ずつ測定をしてきましたが、ここでは両眼で見ていただき、まず、視線の向きをサポートするプリズム度数をお測りします。

それから、両眼で見たときに具合が良くなるように、左右のバランスを整えます。
視力の良い方は、少し余裕を残すことで疲れにくくなるのでご提案しています。

これらの段階は、大変デリケートですが、お客様に様子を伺いながら、合わせていくことで、程良い度数を求めていきます。

測定.7

見え方体験

40代以上の方は、年齢や用途に応じて近用の度数を加えます。
そして、遠近両用、中近、近々、単焦点というタイプがあるので、ご希望のテストレンズを入れて、実際に体験していただきます。

最初におうかがいしたことや、年齢と視力の状態に合わせて、度数を調整、今までのメガネと考え合わせ、違和感が出やすい部分を予想し、ご説明します。
決して「これが正しいです」とは言わず、丁寧にお合わせします。

そして、ご納得がいただけたところで、度数を最終決定します。

商品選び.1

フレーム選び

かけてみたいフレームがある場合は、写真などをご持参ください。特にない場合は、店頭でごらんいただき、ご要望を承ります。
フレームの形や色によって似合い方が違ってきますので、必要に応じてプロとしての助言もさせていただきます。

他店購入や以前ご使用のフレームをお使いすることも可能ですが、用途などによりあまり望ましくない場合もございます。
その場合は、詳しくお話をした上でご判断を仰ぎます。

商品選び.2

レンズ選び

「レンズ選びは難しい」とお感じになっているかもしれません。
安ければ安いほどいいとか、最高の製品を使ってくれとか、いろいろ言われます。

実際は何が必要なのか、それはなぜなのかというところがすっきりわかると、ご納得のいくメガネができると思います。
同じように見えてもレンズはどんどん進歩しており、たくさんのバリエーションがあります。

じっくり聞いてくだされば、その中から最適なレンズを見つけ出すお手伝いをいたします。

商品選び.3

プレフィッティング

ここで、選ばれたフレームを実際にかけていただき、チェックします。

耳にかかる部分が適切になっているか、鼻への当たりはどうか、目とレンズがちょうどよい距離になっているかを見て調整します。
瞳がフレームのどの位置に収まるかも加工のために計測します。

きつい・ゆるいに関しては、レンズカーブによって変わることがあるため、最終的には、お納めの時に調整いたします。

01

メガネの加工手順

メガネができるまでの流れをご紹介します。
製作にかかる時間は通常、メタルやセルフレームで40分前後、ナイロールフレームで50分前後、ツーポイントフレームで数時間です。

ご自身のメガネ作製の様子を見学もご予約制で承っておりますので、お気軽にお声がけください。

step.1レンズの印点・軸打

まず、レンズのアイポイント(光学中心と軸)をレンズメーターで検出し、レンズ面上に印点します。
遠近両用等はアイポイントがあらかじめ示されています。

次に、これを加工カップに軸打(取り付け)し、玉擦機(レンズ加工機)にセットします。

step.2加工機の設定とレンズ切削

ここでは、フレームをトレース(型取り)し、レイアウトを設定します。
レイアウトとはお客様の瞳孔上にレンズのアイポイントを一致させることです。左右の幅と高さがあります。フレームタイプやレンズ素材も設定します。

続いてレンズの切削、手動で仕上げを行います。

step.3眼鏡の組み立てと仕上げ

いよいよ、フレームにレンズをセットすることになります。
左右の度数差やレンズカーブの影響等により、レンズを入れるとフレームの形が微妙に変わることがありますので、これを整えます。

そして、きちんとできているかを確認し、全体をきれいに拭きあげます。
これでお客様の大切な眼鏡の完成となります。

step.4ネーム刻印

当店オリジナルのサービスで、先セル部分に、当店ロゴとお客様の名前をローマ字で刻印します。
これにより、当店で購入されたメガネと一目で分かるので、かけ具合調整が無料になります。

02

メガネを作る機械類

ここでは、メガネをお作りするときに使う機械をご紹介します。
眼鏡店にある機械類はお客様の度数を測定するためのものと、眼鏡を加工するためのものに分けることができます。

レンズメーター

レンズの度数を測るための機械です。

お客様がこれまで掛けていらっしゃったメガネの度数を調べてお測りする際の手がかりにしたり、メーカーから送られてきた新しいレンズの光学中心を検出して印をつけて加工にまわしたり、できあがったメガネがうまくできているかを確認したりすることができます。

レンズ自動加工機

レンズを自動的にカットする機械です。非常に精密な加工を行うことができます。

フレームや玉型を読み込む「トレーサー」という部分とレンズを摺り上げる「エッジャー」という部分で成っています。
トレーサーによって、レンズメーカーと通信し、個別のフレームに特化した設計の最適化を行うことも可能です。

手動の加工機類

その他にも、自動で行うことのできない作業を担う機械があります。

エッジの面取りや機械にできない微修正を行う「手摺り機」、ツーポイントフレーム用のレンズの「穴あけ機」、ナイロールフレーム用の「溝掘り機」、フレームやレンズの側面を磨く「バフ」などです。

03

より質の高い加工を

お客様の大切なメガネだから。
手間を惜しまずに、丁寧に、大切に、を心がけております。

レンズの検品

レンズに不具合がないかどうかをチェックします。一流メーカーのプロパー品にはめったにありませんが、念のために事前検査します。

プロパー品には隠しマークが入っており、それをできるだけ適正な位置に収めるためにもこの作業をします。
検出がかなり難しいものもあり、見え方に直接の影響は考えられませんが、ブランド品のロゴ同然と考えていますので、可能な限りこだわりをもって作業を行います。

レンズの保護

最近は、表面に滑る性質を持つコーティングを備えたレンズが増えています。
加工効率を高めようとすれば、軸ずれを引き起こす可能性が高い状況と言えます

それを防止するため取り付けの圧力を高める方策も考えられますが、それはレンズにとって望ましくはないと考え、当店では加工速度を落として加工します。
また、傷を防止するため、若干コスト高にはなりますが、保護テープを前後両面に必ず貼っています。

レンズサイズ

フレームに対して、レンズが小さすぎると納まりませんが、大きくても問題が起こります。
ガラスの場合は「バリ」という欠けが発生しやすくなり、プラスチックは歪んで見え方の精度が落ちます。
したがって機械による切削は微妙に大きめに上げ、二度ズリや手ズリで調整します。

フレームとレンズのカーブの相性が悪い場合はプライヤー(やっとこ)で修正してから入れることもあります。

レンズの仕上げ

設定で多少は丸くできるものの、単にカットしただけではレンズのエッジは鋭いままです。
そのため、面取りという手作業の工程を入れることにより、安全に、そして見た目も薄くなります。

またご希望により、レンズの側面をわざと光らせるコバ磨きという作業を行うこともあります。

調整.1

フィッティング

人の顔や頭の形は、お一人おひとり違います。
お顔の幅、頭の形、鼻根の高さ、耳までの距離、左右の差もあります。

従いまして、フレームはお店に並んでいるままではなく、お客様に合わせてフィッティングする必要があるのです。
ここをきちんとしないと、曲がってかかってしまったり、きつくて痛い、ゆるくて落ちるなどの問題が出るだけでなく、見え方も悪くなってしまいます。

調整.2

曲がり直し

メガネをお納めした後も、調整が必要になることがあります。

一番わかりやすいのは、メガネを誤って踏んでしまうことです。
また毎日使っているうちに、開いて緩くなってしまったり、体調の変化によって、きつく感じたりすることもあります。

ご自身で直そうとすると、壊れてしまうことがありますので、ご遠慮なくお任せください。

修理.1

パーツの交換

メガネが壊れてしまったといっても、様々なケースがあります。

ネジをなくした、鼻パッドが汚くなった、耳にかかる部分がボロボロなどのパーツの交換であれば、即日対応できることが多いです。

修理.2

工場修理

一方、金具が破損してしまったり、溶接した箇所が外れたり、メッキがはげてしまった場合などには、即日修理は難しく、メーカーや専門の業者に依頼する必要が出てきます。

現品を拝見させていただいて、どのような直し方が選択できるかをご説明し、ご相談の上で承ります。

修理.3

フレーム交換

修理の話から「レンズはそのまま使って、フレームを新しくしたい」というご要望をいただくことがあります。しかし、これには注意が必要です。

同型があればよろしいのですが、別のフレームですと、ブリッジ幅が異なるために、見え方が落ちてしまうことがあります。どの程度影響があるかは、設計や度数によって変わってきます。

影響が大きかったり、形や予算に合うフレームがない場合、フレームとレンズをご注文いただいた上で、在庫レンズを無料提供させていただくことがあります。

こだわりのメガネづくりトップへ